「人間の安全保障について」考える

Blog カナリヤの声

4月11日、世界人権問題研究センター(中京区)が創立15周年を記念して主催した講演会で、世界の紛争最前線で人権問題に取り組んできた元国連難民高等弁務官(現在国際協力機構JICA理事長)緒方貞子さんが「人間の安全保障について」をテーマに語りました。当日は定員850人が満席となり、人で溢れる場外で聴いた内容の一部を紹介します。緒方さんは、人間の安全保障について「人々を貧困や紛争の脅威から保護し、人々の基本的な権利が尊重され、知識を持ち自分を高めていく能力を持てるようにすること」と説明し、国家の安全保障と同じように「今後はこの人間の安全保障を土台とした政策が必要」と述べた。人権の最大の脅威は貧困と紛争である。人権と人道の区別について、高等弁務官の仕事は、難民を保護し支援すること、それは人権の擁護と人道的措置である。グローバル化の時代の新たな危険は、環境汚染、エイズ他、病原菌、テロ、国際経済などに対応する社会的な安全網(セーフティーネット)によって、人々の生活現場を守っていくことが重要である。01年9月11日のようなゲリラという新しい危機や、内政難民の発生により、その制度改革が迫られてきている。緒方さんが定義されたという「国内難民」の人権についても、より安全な場所へ移し保護すること、家族が一緒に住めるようにすることが人道上の基本であり、難民支援の第一は家族の保障である。人を助けるということは、思いやりの心が基本である、と述べた。また、質疑応答では会場からの「人間の安全保障に市民はどう関われるか」との問いに対し、「市民が市民として考え行動する十分な能力を身につけること」さらに「自分のことと同じくらい他人を考える思いやりが大事である」「日本人は思いやりがあると思われている」と話した。 ☆耳を傾けメモをとりながら感じたこと、これは有害化学物質による健康被害者の救済・保護にもそのまま通じる内容である。検めて有害物質SOS難民を保護し支援するNGOの存在を切望する思いで、国連人権委員会は「化学汚染のない環境において生活する権利」は基本的人権のひとつであると位置づけていると廻りました。-国連環境計画(UNEP)-http://www.kcn.ne.jp/~azuma/news/July2001/010723.htm汚染物質のない世界で生きるための基本的人権2001年4月27日20世紀以降の急速な産業の発達により、私たちの生活環境はそれまでとは一変し、より便利で豊かになった反面、さまざまな環境汚染問題が生じています。しかし、私たちは、生命や身体に対して健康で安全な生活を送る権利を持っています。2001年4月27日にスイスのジュネーブで開催された国連人権委員会のセミナーは、初めて環境と人間の間の結びつきについて議論し、「すべての人は、有害汚染物質と環境悪化のない世界で生きる権利を有する。」との結論を下しました。