21世紀の環境難民

Blog カナリヤの声

仮題
『21世紀の環境難民』 の原稿募集
化学物質による大気汚染から健康を守る会より、環境汚染で追われている人々の実態を伝える著書の発行計画について、10月から再々、原稿募集の連絡を戴きました。
有害物質の空気汚染による健康被害と生活難の記録を掲載し、社会全体に危機を知らせる意義は大きいと賛同しましたが、長期に亘る被害の記録は単純ではなく原稿の協力はできませんでした。
2ヶ月を経過して、その実態を聴取したいと取材の申し出を受けて、12月初めに2時間半の面談にて、下記の内容と共にその事例・実態を伝えました。
当会では、居住環境におけるタバコや農薬等の空気汚染被害を中心に対応してきたが、自宅に問題がなくても、隣室から侵入する空気汚染の問題を「新たなシックハウス」として平成12年に提起し、被害の実態を知らせ予防と救済の方法を求めている。
事業者による農薬散布などの室内への空気汚染は当会も関り、自治体の協力等を得て、個人の努力と共に快方に向かった人もいる。
一方で、隣室からのタバコ、農薬・殺虫剤、燻薫剤、揮発溶剤などの侵入空気汚染による著しい健康被害など居住の安全が確保できず、転居してもまた同様の室内への空気汚染を被っては転居を繰返し、長期に亘る難民生活を余儀なくされている被害者もいる。この事例が『21世紀の環境難民』に該当すると考えられる。
避難や転居を繰返しても、被害から救済されない要因は、
◆タバコや殺虫剤・燻薫剤、揮発溶剤などは自宅で使用しても、何ら規制がない
◆見えない空気汚染物質の侵入=発生源の確定が困難である=証拠がない
 事実の証明が可能な 「ベランダ喫煙は、近隣住民に配慮せず違法」の判決
 2012年12月13日名古屋地裁
 何件かの同じ被害の実態から、転居先、避難先にも連動している「ある特定事実」の解明によって救済は可能かと知らせました。
Q その後、取材担当から、 同じように追われて転居を繰返している被害者がいます。 「どうすれば、いいか」 と問合せが届きました。
当会では、下記のように案内しています。・室内への侵入物質名などと共に、日々刻々の状況と被曝症状・健康被害の記録を取ること(計測器による測定が可能であれば実施する)。・体調悪化で受診時に、この記録を医師に提出して意見書を求める。・住宅管理者に届け出る。・改善しなければ、国民生活センターに相談する。・自治体の窓口に相談する。
年末も安心して呼吸する生活が脅かされて彷徨っている難民がいることを知らせましょう。