相談と入会の面談で要因を発見

Blog カナリヤの声

重症の肺疾患で在宅療養中、近隣からの受動喫煙の危害について、
弁護士に紹介されたと申し込みのあった方です。
 昨日の午後、ご主人が付き添って車椅子で来場の姿を見てほっとしました。先に診断書ほか困惑の実態と自宅周囲の状況をお送りいただき、先月の面談予定が台風で延期して、ようやくのことです。

 10年に亘る治療薬の副作用で筋力が低下し骨も侵され、パソコンも電話も困難とのことでご主人の代行による連絡でした。

受動喫煙ロゴS.jpg重症度を知り、ご自宅にお伺いすることも伝えて案じていましたが、当日は、1時間余りの面談で、お二人揃ってしっかりと状況を伝えて下さいました。相談の要件は、3年前から強くなったタバコ煙の発生先に申し入れするために、自宅室内へ入ってくるタバコの煙の濃度を測りたいということでした。これまで、ご主人が自宅前で喫煙する近隣宅へお願いに回りました。医師の診断書を持参して、妻が呼吸器疾患を併発の重症で在宅療養の事情を話し、タバコの煙が入ってくる度に起きる命への危害を伝えると、その方向からの煙は治まったそうです。ところが、他にもまだ喫煙の姿のないタバコの煙が入ってきて耐え難く、当人が各党の議員や市長へ手紙で救済を求めました。いづれも改善に繋がる方法がない回答に落胆、電話で何人かの弁護士に相談しても解決に向ける策が得られない中で、地域の自治会長に相談して一緒に近隣へ頼みに行くことを薦められたそうです。
早速、ご主人が医師の診断書を持参して自治会長に頼むと、隣家へお願いに同行してくれるという協力を得ることができた。 しかし、まだ、他にもあったのです。一時は治まっていたのに、その後、午前3時、4時頃に姿の見えないタバコ臭が入り始めると消臭スプレーも入ってきて更に呼吸困難を極める難題を抱えていました。
戸建て住宅の周り四方に喫煙者が居住するという全容を聴いて、公表の喫煙率(19.3%)とは裏腹に住宅の受動喫煙率は減少していないことを知りました。そして、被害への対策はゼロに近いことも改めて認識しました。しかし、お二人の取り組みに感心しました。?疾患歴の詳細と共に、症状を憎悪させる危険因子タバコを避ける必要性を添えた医師の診断書により危険性を証明できたこと。?当事者本人が、身動きも困難な体調で在宅する24時間に近隣から入ってくるタバコの煙の発生先(喫煙の姿)と、その都度の状況を確認していたこと。?助けを求めて、公的窓口や議員へ手紙で願い出ても解決に繋がる応答は得られず、これを理解するご主人が救済の窓口を探し、介護と保護に尽くす努力。 ?近隣宅へのお願いには、自治会長が同行を快く引き受け対話が成立したことは大きな成果である。
生育期の受動喫煙については、両親の喫煙はなく親族の集い時にあった程度でしたが、20代で結婚したご主人が10年前までは自宅で喫煙、その後、禁煙したと聴きました。若くしての発病で動けなくなった無念を共感し、今後の支援を考えました。
そして、最後に生育期の居住環境を聴いて深刻に受け止めました。 調べてみると発病の要因にもつながることが判りました。やっぱり、タバコの煙を避けなければ危険が迫っているのです。
<参考>:平成28年度成人喫煙率(厚生労働省国民健康栄養調査) 現在習慣的に喫煙している者の割合は、19.3%(男性32.2%、女性8.2%)http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd100000.html