真実を知ることから

Blog カナリヤの声

EM菌の効果ありは疑似相関か! 真実を知ることから見えてくる謎!
一昨年、化学物質・香料に過敏な症状を訴える方から、EM菌が空気を浄化する、消臭剤として効果があると薦められ、液体ボトル入りが送られてきました。半信半疑で使用しましたが、消臭効果も空気の浄化などの変化は全く体験できませんでした。
また、電磁波過敏症状を訴える方からのSOS対応に際して、電磁波予防活動ほか調査も可能という市民団体に照会しました。ここでも、室内の電磁波対策にEM菌を撒くことを勧めていると聴いて驚きました。
その後、原発震災の救援生活物資にもEM菌が案内されていましたので、不審は更に過り調べてみました。なるほど、さもありなん、しかし、どこも気がついていないところも不思議なことと見てきました。
化学物質等の有害ガスや電磁波がEM菌で削除できるなら、受難の症状もすぐに解決できるはずです。 当会では、会員交流会に参加した発症者にホメオパシーを勧め、有料相談所に誘う人が現れたこともあり、これらを含め要注意事象として対処してきました。
今年、2月5日、山室真澄 教授のブログで、研究者は気がついていたことを知りました。

2012-09-11[研究集会報告]  ニセ科学? -EM菌アサザによる水質浄化
更にマスコミでも、昨年7月3日の朝日新聞に掲載されていたのです。
山室教授のブログ「水から環境を考える」http://d.hatena.ne.jp/Limnology/より

文部科学大臣がEM菌を支持?週刊朝日2月1日号の記事によると、現在の文部科学大臣は2011年4月19日のブログに「比嘉照夫氏の地震災害後のEMの活用についての話が興味深かつた。EM技術による放射能被曝対策もできるそうだ。(中略)私も勉強してみたい。」と書いていたそうです。科学技術立国を目指す日本の文部科学大臣として、必ずしも適材適所とは言えない人事だったのかもしれません。「EM菌は水質浄化する」に科学的根拠がないことがようやく広まりつつあるのに、これでまた小学校の総合教育や環境教育で巻き返してきたら、困ったものです。

「水質浄化」EM菌効果 検証せぬまま授業(2012年7月3日 朝日新聞デジタルより)

水面下で起こっていることは見えにくいためか、科学的には根拠がないのに義務教育で「事実」として教えられることがあります。4月1日記事で紹介した中学校地理の副読本もその一例ですが、同じように「水質浄化」効果があるとして学校教育で教えられてきた例が紹介されていました。この問題は水環境関係者の間ではかなり以前から問題視されてきたものですが、支持者との間には科学的な議論が成り立ってきませんでした。この問題を取り上げたマスコミの見識を、高く評価したいと思います。

http://www.asahi.com/national/update/0703/TKY201207030458.htmlから一部を抜粋します。

「水質浄化」EM菌効果 検証せぬまま授業 青森 「EM菌」という微生物を川の水質浄化に用いる環境教育が、青森県内の学校に広がっている。普及団体は独自理論に基づく効果を主張するが、科学的には効果を疑問視する報告が多い。県は、効果を十分検証しないまま、学校に無償提供して利用を後押ししている。あいまいな効果を「事実」と教える教育に、批判の声も上がっている。EM菌は乳酸菌や酵母などの「有用微生物」を配合した微生物資材。農地の土壌改良用に開発されたが、水質浄化や健康飲料としても利用されている。環境保全の市民活動や有機農法を行う農家に広がっている。県教委によると、昨年度、環境教育の一環としてEM菌を使用した小中学校は県内に7校。ほかの複数校でも使用例がある。多くは、EM菌を地域の川にまくことで「きれいになる」と教えている。

■「非科学的だ」県東青地域県民局は2004年から、管内の希望校にEM菌を無償で提供し、実践を支援している。提供開始にあたり、県はEM菌による浄化活動が行われている川で1年間、水質を調査。だが、顕著な改善は確認されなかったという。にもかかわらず継続している理由を「学校が水質浄化に関心を持ち、活動してくれること自体が有り難いことだから」と担当課長は話す。担当部署はこれまで、EM菌の効果を科学的に検証した文献の調査などはしていない。