Blog カナリヤの声

化学物質関連ニュース、活動報告などを随時掲載しています。

会誌5号本編 その3

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シックハウスを体験する

今までの職場を取り壊し新しい建物を建てるため、仮の建物をリフォームして仕事をすることになりました。
3日ほど働いて頭痛がするようになり、その後眼痛がひどく目が開けられず横になる日が続きました。タチオンを服用し一週間ほどで症状は治まりましたが、同じところに出勤することは怖くて、仕事は辞めるつもりでいました。
職場の配慮で、リフォームしていない部屋に移動させてもらえることになり、働き続けることができました。
新しくなった建物はやはりしんどくて、シックハウスのレベルも調べてもらいましたが全て基準値以内とのこと。
やはり自分の感度が高いだけか…と思う私に、上司は「安全基準といっても、それ自体が正しいものか分からない。10年後にはいろいろわかってきて基準ももっと厳しくなるかもしれない。とにかく安心して働けるところで働いてほしい。」と声をかけてくれました。
あれこれと配慮してもらいながら働き続けることに申し訳なく思っている私に、「マイノリティを引け目に感じない社会でありたい。」と続けて語ってくれました。
生きていく社会の中でとても大切なことをきちんと語れる、そんな職場で働けることを私は誇りに思います。

会誌5号本編 その2

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長女が今年に入り独立

10月31日の京都新聞に
「人工香料 私には毒ガスのよう」―化学物質過敏症の苦しみを知って―
という記事が掲載された。

我が家の家族も 大なり小なりのアレルギーを持っている。


そんな長女が今年に入り独立を宣言!
市内のマンションで一人暮らしを始めることとなる。
が、親の心配を横目に、彼女はなかなか用意周到だった。

新築後三か月程度の物件を購入
入居前には毎日しっかり換気
重曹、炭を置き、いぐさorたたみを設置
すべての部屋、扉を開放
常に換気 →これは時間を考えて行わないと、周りの洗濯物の臭いを入れてしまうので要注意!

住み始めてからも
上着は玄関で脱ぐ 着ていたものは脱衣所に そのままオフロに
リビングには外のものを持ち込まない・・・

逆に、多少の心配はあるのだが・・・
今のところ、少々の波はあるものの、安定したひとり暮らしを楽しんでいる様子である。

が、次女は一度マンションに行って やられてしまい(体調不良をおこす)
その後まだ行けずにいる。
それぞれに、敵は違うようである。

以上の経験において、自分で自分の身を守るすべを獲得し、実行している娘の成長をみることができ、うれしく思うと共に、色々な面で気を遣って日々を生活している人々の小さな声を取り上げ、今後も少しでも発信できたらいいなぁと思う。
全ての人が、少しでも楽しく生活できるように。

 

―失敗談―(消臭スプレー編)

家族だけが乗るのでは使用しないが、子どもの友達を車に乗せることがあり、気を遣ってシュッシュと。
なんだか、テレビのCMに毒されていたのか、あれをやる方が衛生的なんだと思い、「赤ちゃんにも安心」「香料無添加」って書いてあるし・・・
結果、我が子が車に乗ったら否や、咳が出始め、止まらない状態になってしまった。
大変な目にあわせてしまった。
その後、職場で「ぬいぐるみに消臭スプレーする」と言われた時はすぐに止めてもらうようお願いしました。

会誌5号本編 その1

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※本日から数回に分けて、2020年下半期に作成した会誌の内容を掲載します。


新しい試みにチャレンジ

タバコの煙や消臭スプレー、柔軟剤等による近隣の空気汚染が原因で化学物質過敏症を発症して3年と少し。

当初は近隣にチラシを撒いたりお願いに行ったりしていましたが、個人や市民団体による啓発では解決まで多大な時間を要し、その間にも各社手を変え品を変え様々な有害な製品を製造・販売をする状況に希望を見出せず、1年ほど前から防御に専念することにしました。
住環境を整えないと、いつまで経ってもまともな生活が送れない為です。

元々シックハウス症候群を避けるために化学物質を極力使わず自宅を建てたのですが、それが仇となったのか気密性がとても低く、近隣が使う柔軟剤などの香料臭や化学物質臭、 近隣住民の喫煙や通行人の歩きタバコの煙が容易に家の中に入ってきます。
意図しない外気侵入を抑えるために、二重窓の設置や隙間のコーキングで気密性改善を図 っていますが、なかなか満足のいく結果が得られずにいます。
都市部から離れたところに引っ越すことも考えましたが、費用や手間がかかる割には引越 し先での安全確保の不確実性から得策とは思えず、今の居住地で可能な策を取ることにしました。

周囲の住民を説得して害のある製品を使わないようにしてもらえればそれに越したことはないのですが、現実的ではありません。また気密性を高めても、外気を室内に入れないことは不可能で、侵入してきた汚染された空気をなんとかしない限り状況の改善にもならないという考えに至りました。
インターネットで調べて幾つかの空気清浄機を試しましたが、そういった化学物質を除去してくれるものには巡り会うことが出来ませんでした。同時期に、外出した際に衣服についた香料臭や、宅配便の荷物に付着する化学物質臭を除去することもせずにはいられないようになり、重曹やクエン酸など、人体に比較的安全で環境に負担にならないものを使うようになり、それらの中に室内の空気質浄化(VOCなどの有害化学物質を分解してくれる様です)に使えるものがあることがわかりました。
最近では掃除にも頻繁に使っていてその効果は家族も体感していたため、手間と時間、費用はかかりますが、それを工務店に依頼し家に施工することにしました。

工事はまだ始まったばかりで明らかに効果を感じられるのはまだ先の事ですが、一定の効果があることを期待しています。

会誌5号 編集に寄せて

Blog カナリヤの声

2020年はコロナ一色の一年となりました。これほどまでにあらゆる日常が一変してしまう年を,私は初めて体験します。

実際に感染された方,医療,福祉,教育の現場の方,そして様々な仕事を通してコロナ対応による生活の厳しさに直面されている方々の現実が少しでも再生復活されていく事を心よりお祈り申し上げます。

 

 

京都カナリヤ会の元代表が昨年の夏,永眠いたしました。

日々,襲われる自身の症状と闘いながらも,会へのSOSがあればすぐに足を運び,自身の体で体感する事で困っている方の辛さに寄り添い,より良い環境になるためにと,奮闘する姿を見てきました。まだまだ闘いの道なかばでの永眠となったことは不本意な事だろうと思います。

代表の世代交代をしたものの,まだまだ引き継いでいないものが多く,活動を進める事が出来ずに月日が流れてしまいました。

今までのような活動はできませんが会員の方々と共に今私たちにできることを模索しながら進んでいけたらと思っています。

事務作業等不慣れなもので不備も多々あると思いますが今後ともよろしくお願い致します。

 

この秋新しい会員とも繋がることができました。

受動喫煙,香害,職場での発症,様々な困難と向き合いながら

不安と闘う日々,どのような打つ手があるのか,私たちには何が出来るのか,答えの出ない現実ですが情報を共有しながら暮らしを守っていけたらと願っています。

今回の会誌には会員の近況を綴ってみました。

 

 

お知らせ

カナリヤ会に当てて Y.Mさまより御寄付50,000円、いただきました2019.12

 

ネットワーク団体からの情報

・受動喫煙対策を推進するための資料改正健康増進法の政省令・告示の解説を産業医科大学より送って頂きました。

・受動喫煙撲滅機構より機関紙「STOP受動喫煙」を毎号お贈り頂いています。

・中皮腫・アベスト疾患・患者と家族の会から,会報をお贈り頂いています。

・フィールドソサエティーから法然院「善気山遊びの寺子屋」の案内をいただきました。

 

会誌を4号まで発行しています。

会員には今まで印刷したものを郵送してきましたが今後はBlogにて公開していきたいと思いますご了承ください。

 

会誌5号本編は近日公開いたします。

 

2020年 12月6日

下肢静脈血栓症から急性骨髄性白血病へ

Blog カナリヤの声

ブログ担当者は、急性骨髄性白血病の診断により、即刻の入院を告知されました。

世話人との事務連絡も儘ならず、暫くはブログも空白になりますので経緯と共にお知らせ申し上げます。

筆者の体験記録です。

昨年末から左下肢痛と腫れがひどくなって、年明け2週目に主治医に受診後も疼痛と腫れは治まらず、3日後の再診にて、超音波と血液検査で深部静脈血栓症と診断されました。そして、血液検査の結果、白血球、赤血球ほか数値の異常な減少を知りました。その後の再診で更に白血球、赤血球ほか数値が下がって、紹介により医大病院で検査を受けました。血液検査と骨髄採取の検査結果は、3日後の急遽の連絡により、再診にて急性骨髄性白血病の診断が告知されました。即刻の入院が必要と手続きをして下さったのですが、突然のことで、来週初にとお願いしました。自宅で、頭が痺れるように痛く、眼と肺が痛い無臭の揮発溶剤に曝されて外出すると歩くだけで息切れが強くなっていますが、空気質に問題がなければ普通に生活できる状態です。。

下肢静脈血栓症は投薬中でも、治まりかけて再発を繰り返すのは何故かと考えていましたが、この時、既に骨髄の造血機能障害が起きていたようです。

2年前の検査では正常値で、その後に何が起きたのか納得できずに、抗がん剤治療は避けることはできないものかと考えましたが、高濃度のベンゼンに曝された時に下肢静脈炎を発症し白血病に至ることが、「沈黙の春」にも記されていました。

下肢静脈血栓が再発を繰り返すことと、在宅中の室内で長期・長時間に亘って曝されてきた副流煙のほかに、この2年近く、トルエン、ベンゼンなど揮発溶剤とニコチン臭が強くなっていました。

ほかにも同様の燻煙・燻蒸剤に曝されていますが、昨年秋頃から、頭の芯から痺れる痛みとクラクラする、ドキドキする異常と、11月には左下肢痛と腫れが出始めたこと等を辿っています。

ブログを閲覧くださる皆さま、タバコのベンゼンのほかにも身の回りに発生するベンゼンにはくれぐれもお気をつけ下さるよう、ご参考までに下記に記事をご案内いたします。

<参考>

https://kyotokanariya.com/2012/01/17/2406/4

2012 1月 カナリヤの視点

レイチエル・カーソン「沈黙の春」14章 四人に一人 より

私たちが身の回りにまき散らしている化学薬品には染色体を打ち壊すだけの力が潜んでいる。放射線や、放射線と同じような性質の化学物質に身をさらすと、たいてい白血病にかかる。ストロンチウム90と同じように、特に骨髄に引き寄せられるものがある。殺虫剤の溶剤に使われるベンゼンは、骨髄にたまり、20か月たっても消え去らない。医学ではかなり前からベンゼンが白血病の原因になると考えられている。

http://www.nihs.go.jp/hse/ehc/sum1/ehc150.html

環境保健クライテリア 150     ベンゼン benzene(原著156頁,1993年発行)

Environmental Health Criteria 150

ベンゼンは、十分に立証されたヒトに対する発がん物質である。ベンゼンに暴露された作業者の疫学研究は、ベンゼン暴露と骨髄性白血病の因果関係を立証している。

住居の屋内空気において、ベンゼンは500μg/m3の高い濃度が検出されている。

タバコの煙は屋内空気中のベンゼン含 有量に大きく寄与しており、喫煙者のベンゼン吸入量は、非喫煙者の50μg/日と比較し、約1,800μg/日に達している。ベンゼンは、眼に対する中等度の刺激物質。ベンゼンは、多量の脂質を含む組織中に蓄積される傾向があり、胎盤 を通過する。

https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21659158/

ベンゼン発がんのエピジェネティック解析  研究機関 鹿児島大学

キーワード : ベンゼン / ベンゼントリオール / 白血病 / HL60 / ハロゲン化DNA / ハロゲン化ストレス / ミエロペルオキシダーゼ / 次亜塩素酸 / 発がん / エピジェネティック / 遺伝子発現 / 活性酸素種

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000047002.pdf 東京都健康安全研究センター

喫煙室及び周辺のベンゼン濃度調査

ベンゼンはIARC グループⅠに分類される発がん物質で、大気環境基準は 3 μg/m3

タバコからのベンゼン発生量** (7銘柄平均値)

・主流煙:20.3 μg/本 (標準的燃焼条件)

・副流煙:297 μg/本 主流煙に比べ副流煙は14.6 倍